高次脳機能障碍(こうじ のう きのう しょうがい)とは

ここでは、高次脳機能障碍をご存知でない方々に知っていただきたく、わかりやすく説明するために、九州ルーテル学院大学人文学部心理臨床学科の 中島恵子教授の許可を頂き、著者からの引用掲載をさせていただきました。
心より厚く御礼申し上げます。
交通事故による脳外傷、脳血管障碍、低酸素脳症などによる後遺症です。 命は取り留めたものの、身体的にはあまり障碍がなく
「見えない障碍」とも言われています。
医療の進歩によって、脳外傷、脳クモ膜下出血、低酸素脳症などの、以前であれば命を亡くしていたような重症の脳損傷者が救命されるようになったのです。

高次脳機能障碍の特徴的な症状

その1.注意障碍

話の内容が一貫せず、まとまらない。周りの状況に気づかない。周りの声や音にすぐ注意がいってしまい、落ち着かない。

その2.記憶障碍

自分の記憶が落ちていることの認識がない。記憶が落ちていることに困っていない。同じことを何度も聞く。

その3.失語症

話そうとするが、言葉が出てこない。相手の言葉の意味が分からない。文章を読めない。文字が書けない。

その4.失認症

見せられたものを1つのまとまった形としてとらえられない。とらえられても、意味と結びつかない。

その5.失行症

日常生活で何気なく行っている一連の動作がうまく出来ない。

その6.半側空間無視

自分が意識して見ている空間の片側(多くは左側)を見落とす。食事のときに左側にある物に気づかない。左側の物にぶつかったり、つまずく。

その7.半側身体失認

自分の体の一部を自分のものと分からない。麻痺があるのを認めない。

その8.機能遂行障碍

簡単な物事の段取りや手順がうまくできない。

その9.地誌的障碍

良く知っているはずの道で迷ったり、自宅の見取り図や近所の簡単な地図が書けない。行動と情緒の障碍・怒りっぽくなる。突然泣き出す。子供っぽくなったり、家族に依存的になる。周囲に対して無関心、無表情になる。

中島恵子教授の著書 「脳の障碍と向き合おう!」より

当ホームページの無断使用・無断転載などを固く禁じます。